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「あっ!……秘密なのです…」
「何が秘密だ…余計な誤解を受ける発言はやめろ……」
「………怪しい…俚央とやっぱり何かあった?」
「何か……?」
「楽しそうで良いわね…私は公園の入り口付近で待っているから…皆仲良くね」
スウッ
優しく見守っていた真理奈はその場を後にする。
「…………」
「…………」
入院以来、咲真の病室には行っていなかった玖音と紅紫楼は、萱の外状態……
「!……玖音君と紅君は喋らないね…」
「えっ……あっ……っ…」
「………悪い……話が分からない…」
「……そっか……入院の時に来てくれただけなんだよね……私のために…離れた所に居てくれてるの…」
「……うん……入院の日に恐がってたからね……」
「…ああ……俺達はここにいるからいいんだ…」
咲真を気遣う2人は咲真に近付かずに離れた所に居る。
「……私が近付いてみようか……」
「えっ!」
「!?」
「無理するな…泣かれて困るのは俺達だ…」
「もももももっ!」
「えっ?」
「?」
「通訳すると今のは咲真の怒っている時の造語だ…マイブームらしい…」
理解不能な咲真の言葉に、2人が困惑すると、日向がその意味を教えた。
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