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ファンちゃんはさらに赤くなって「う~ん、う~ん。」とうなっている。
もう一押しかな?
「ではメイコウさん、一度おじいさんの容体を見に行ってはくれませんか?
そうすればこの子も納得すると思うのですが。」
ユーリーさんが、メイコウさんにお願いする。
メイコウさんは一瞬戸惑った表情を見せたが、「まぁ、そう言う事なら仕方がないわね。
様子を見に行くくらいならいいでしょう。」
と、承諾してくれた。
「メイコウさんが様子を見に行ってくれるそうよ。
だからここは一度帰りましょう。」
ユーリーさんがそう言うと、ファンちゃんは、まるでひまわりのような笑顔になったのが印象的だった。
「明日の朝、送ってあげるわ。
だから宿に戻りましょう。」
ユーリーさんが提案する。
まぁ、今はもう3時を回ったころだからね。
「……わかった……。」
ファンちゃんからつちょっと不満そうな返事が返ってくる。
「じゃ、メイコウさん。
申し訳ありませんがよろしくお願いしますね。」
ユーリーさんがメイコウさんに、念押しする。
「わかりました。」
メイコウさんは、ファンちゃんと目を合わそうとしない。
私たちはそのままミソカツ亭へと向かって行った。
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