第1章 小さな出会い。

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ファンちゃんはさらに赤くなって「う~ん、う~ん。」とうなっている。 もう一押しかな? 「ではメイコウさん、一度おじいさんの容体を見に行ってはくれませんか?  そうすればこの子も納得すると思うのですが。」 ユーリーさんが、メイコウさんにお願いする。 メイコウさんは一瞬戸惑った表情を見せたが、「まぁ、そう言う事なら仕方がないわね。 様子を見に行くくらいならいいでしょう。」 と、承諾してくれた。 「メイコウさんが様子を見に行ってくれるそうよ。 だからここは一度帰りましょう。」 ユーリーさんがそう言うと、ファンちゃんは、まるでひまわりのような笑顔になったのが印象的だった。 「明日の朝、送ってあげるわ。 だから宿に戻りましょう。」 ユーリーさんが提案する。 まぁ、今はもう3時を回ったころだからね。 「……わかった……。」 ファンちゃんからつちょっと不満そうな返事が返ってくる。 「じゃ、メイコウさん。 申し訳ありませんがよろしくお願いしますね。」 ユーリーさんがメイコウさんに、念押しする。 「わかりました。」 メイコウさんは、ファンちゃんと目を合わそうとしない。 私たちはそのままミソカツ亭へと向かって行った。
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