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メイコウさんの最後の態度に、ちょっと重々しい雰囲気になり、黙々と道中を進んで行ったのだった。
ミソカツ亭の指定席の円卓を囲むと早速ユーリーさんが口を開いた。
「さて、ファンはミソカツ亭に宿を取っているの?」
ユーリーさんがファンちゃんに尋ねると、
「いえ、とってないです。」
やっぱり、宿に泊まっているのならあんなに汚れていないものね。
「では、ファンの宿代をパーティのお金から出します。
宿屋で私たちと一緒に、一泊しましょう。」
ユーリーさんが言うと、ファンちゃんは、
「いいよ、テントで寝るから。」
そう答えてきた。
やっぱりテントで寝泊まりしていたんだね。
でもでも、それは……。
「テントは危ないわ。
それにここは農業地区にしかテントは張れないわよ。」
「うん知っているよ。
何日も泊まっているもん。」
胸を張って答えるファンちゃん。
「なおさらよくないわよ。
私たちと一緒に泊まりましょうよ。
小さい女の子1人テントに泊まらせられないわ。
知り合ったのも何かの縁だし。」
ユーリーさんがファンちゃんを説得する。
その思いが伝わったのかファンちゃんが、
「うん分かった。
じゃ、テント片づけてくる。」
と言って席を立った。
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