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私たちは、訓練を終えいつも通りミソカツ亭で昼食をとっていた。
昼食を終えると、メアリーさんが散歩に行った。
そのすぐ後に、金シャチさんも散歩に出て行った。
ここ3週間、メアリーさんは鍛錬をしていないので、散歩が日課になっていた。
金シャチさんは……どうなんだろうね。
と、言うことで今ミソカツ亭にいるのはユーリーさんと私だけ。
もちろん他のお客さんもいるけど、私たちのパーティはユーリーさんと私の2人だけだった。
そんな時だった、おやじさんが私たちの円卓にやって来たのは。
もちろん依頼用紙を持っている。
今度はどんな依頼かな?
私はひそかに楽しみにしていた。
「お前たちだけか?」
おやじさんは円卓に来ると、立ったままそうつぶやいた。
「ええ、そうですが、どうされました? おやじさん。」
ユーリーさんが要件を促す。
「実はミドリックへの定期便の仕事があるのだが、頼めないか?」
なぁ~んだ、お使いか。
私はちょっと、肩を落とした。
「ミドリックですね? どういった内容でしょう?」
ユーリーさん、いつもの奴だよ。
「いやぁ、いつもの定期便さ」
ほうらね。私たちにはおやじさんも未だこういった依頼が頼みやすいのだろう。
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