2人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言えばさっきミドリックに住んでいるって言ってたっけ。
という事はミドリックからこのダイナゴヤまで1人できたという事?
そんな危険な旅を?
「その心意気は買うけど、おとなしく帰った方がいいわね。
ミドリックにも薬師はいるのでしょう?」
ユーリーさんの言う通りだ。
私が言えることではないけど、病気のおじいちゃんがいるなら、そばで看病するのが1番じゃないかな?
「ナルミさんの事ですか?
でも、ナルミさんの師匠はメイコウ様と聞いています。
だからメイコウ様の所に来たの。」
ファンちゃんが食い下がる。
う~ん、ファンちゃんの話も分からなくもないけど……。
「もう少し、ミドリックで経験を積んでからいらっしゃいな。
ミドリックでもやれることはあるはずよ。
ちょうど私たちも、ミドリックへ行く用事があるの。
なんだったら送るわよ。
憧れの陰陽のゴットソルジャーとミドリックまで旅ができますね。」
ユーリーさんの言うとおりだと思う。
けど、ファンちゃんの気持ちもわかる。
メイコウさんはこの近辺で、とびぬけた実力の薬師。
私だって、メイコウさんの弟子にしてもらえるならしてほしいと思う。
ただ今は、薬を買うお金を稼ぐことの方が大事なだけ。
最初のコメントを投稿しよう!