バイバイ

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これは臓器売買の物語である。 なぜそんなことをするのか? それは次のような事情がある。 日本では現在、臓器移植を待つ患者は多い。 しかし、臓器などを提供するドナーの数は まだまだ少ない。 つまり、供給より需要の方が多いのが現状である。 余命の決まっている患者たちは臓器移植が 間に合わないケースが多い。 アメリカなどの海外へ行き、多額のお金を 支払えば優先的に移植を受けることができるが そんなお金を支払えるのはごく少数である。 多くの人は募金などをするが、集まらないのが 現状である。 それはすごく現実的で自分と関係のない 人間にそこまでお金を払いたくないという 人間の本音が現れているように思える。 本作の主人公:加藤マサヤはそんな現状を 踏まえ表向きは海外の貧しい子供達を 救うというNPO法人の活動を名目に海外へ赴き 実際は海外の貧しい国へ赴き大人、子供問わず 拉致し、日本の人気のない港に着く前に、 拉致した人間を麻酔をかけずに 生きたままストレッチャーに乗せ、 臓器をすべて取り出すという 悪魔の所業を行っている。 今日もまた船上で悪魔が笑っていた。
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