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訂正するなら2人は一般人ではなくてIタイプなんだけどな。
そこは言う必要はないだろうと、俺たちは菊雅を先頭にしてその場を去った。
「3人共このまま行けるなら時間まで家に来ないか?」
俺たち3人は菊雅の言葉に甘えることにして大学へ乗り込む時間まで家に居させてもらうことにした。
もしかしたら俺たち以外にも捕らえられたパートナーを救出しようと計画を練っている遺能者たちがいる可能性もある。
“尚人、つけられてる。2人だね。”
“わかってる。さて、どうするかな。さっきの2人だろうけど、ついてくる気だと思う。”
このまま知らない振りをして菊雅の住んでいる家に行くのがいいのか悩むところだ。
「菊雅、つけられてる。振り向くなよ、気づかれるから。」
「まじかよ。もしかしてあいつらじゃないよな。」
菊雅に並び小声で伝えて、不自然にならないように歩いて行く。
15分ほど歩いて行くとアパートが見えてその2階の1室の鍵を開け菊雅が入る。
俺も中に入れてもらい玄関の鍵を閉めると、部屋には黒髪黒眼の人形のような人がいて、ペコリとお辞儀をされる。
「水越華弥です。菊雅がお世話になってます。」
「葛城瑞樹です。よろしく。」
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