鷲宮

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“そりゃ、ね。俺でこんなだから、発見されてる能力全部使えて、それを使いこなせていてもおかしくないと思う。そう考えると、強敵だよ。” 次から次へと新たな能力が使えるようになっている自分に、あといくつ使えるようになるのかと呆てしまう。 それでも自分が純血だからこそ、敵の中にいる遺能者に予測が立てられる。 “瑞樹が発展途上だからな・・・。鷲宮といるのが純血ならあっちも発展途上の可能性ありってことだ。まぁ、それでも終着点では瑞樹に敵うやつはいないだろうが。” “だといいけど。でも、俺が発展途上で、相手はもう終着点にいるとなったら、力量差はかなりあるんじゃないの?” そう、俺はここで能力の上昇が止まる可能性は低いし、まだ他の能力が発現する可能性も十分にある。 人に使うのかわからないが、発展途上なのだろう。 対して、鷲宮と共にいた男は、今までKIGSISが認知出来てなかったことを思えば、その能力値は高く、能力の数も俺より上ということになる。 そして、その能力を使いこなしていると考えられるし、俺よりも年長者であると言えるだろう。 “こちらが気付けなかったからな。どの程度なのかはわからないが、力の差はありそうだ。”
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