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目を覚ましたのは翌日の朝で、蓮司さんからのテレパシーだった。
“瑞樹、直ぐに研究施設に来れるか?”
“今、起きたとこ。シャワーしたら行くよ。”
俺は雪也との繋がりを解きたくはなかったが、仕方なく自身を引き抜いた。
「ん、みず、き?」
「雪也、蓮司さんから呼び出し。シャワーして行こう。」
「ん、うん。」
まだ寝ぼけている雪也を体内へと入るように促して、俺は腰にタオルを巻いて2人分の着替えを手に風呂場へと行った。
雪也に出てきてもらい、シャワーで一通り洗い終えてからバスタオルで拭き、服を着た雪也は再び俺の体内へと入る。
朝食を摂っている時間はなさそうで、向こうで何か貰おうと思いながら、支度を終えたところで研究施設へとテレポートした。
「お、来たな。そこに食べるもの用意してあるから食べながらでいい。」
「わかった。」
“雪也はどうする?”
“食べたい。”
この場に俺たちの一体化という能力を知らない達昭がいたため、蓮司さんに雪也を体外へと出したいことをテレパシーで伝える。
少しだけ待ってくれるというので、他の部屋へと行ってから雪也に出てきてもらい、2人で戻った。
雪也と食べながら蓮司さんの話を聞く。
内容はやっぱり鷲宮とFOGZIAのことだった。
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