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達昭が先に自己紹介をして俺と尚人が自己紹介をしたけれど、隠密の能力を使ったままの俺たちが能力を言わなかったために、2人もまた俺たちを一般人だと思っただろう。
「瑞樹と尚人は危険だと思ったら逃げて。かばいながらは無理だから。よし、楓亜の能力で場所を特定しよう。」
俺と尚人が頷いたことを確認して菊雅が指示を出している。
菊雅も仕切りたいタイプなのだろうか?学級委員長タイプに見えなくもない。
“蓮司さん、尚人から連絡いってたらいいんだけど、もしかしたら浄化の能力が必要になるかもしれない。俺は動けないから、連絡いったらすぐに動けるようにしておいてほしい。”
俺は蓮司さんにテレパシーをつなぎ、緊急事態の時のために準備をしてもらうように頼んだ。
“はいよ。尚人からはまだ連絡きてないな。人数は?”
“どの程度の薬を使われているかわからないけど、入学式で捕らえられたのは5人。これから助けに行く。”
まだ中の状態もわからないままで、これから乗り込んでいくために、詳細は何も伝えることが出来ない。
“5人は無理だが、2人は動けるようにしておこう。薬品が使われていたら、学校から離れた場所にある公園あたりにとりあえず移動していてくれ。”
“わかった。”
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