救出

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俺たちを一般人だと思い込んでいる菊雅はホッとしたように頷いた。 中は暗いけれど、暗闇に慣れた目には、周囲が少しは見えるようになっている。 「わかった。危険だと思ったらすぐ逃げて。いってくる。」 「うん。気をつけて。」 俺たちは4人がドアを開けて中へと入っていったのを見送ってから透明化で姿を消した。 するとしばらくしてからプレハブ小屋のドアが開き、入ってきた人物を見て驚く。 あとをつけてきたのか、鋼依と彰正がそこにいた。 「あれ?みんなどこに行ったんだろう。ここに入って行ったよね?」 「どこかに秘密の通路でもあるんじゃないか?探そう。」 面倒なことを、と思ったけれど、この2人の会話を暢気に聞いている場合でもなく、俺たちは地下への扉を能力を使いすり抜けて階段を下りて行った。 騒がしい様子がまだないことから、4人は見つかってないのだと思うけれど、暗い一本道があるだけで部屋が見当たらない。 仕方なくそのまま歩き続けていると曲がり角があり、漸く明かりのある場所が見えてくる。 「いやっ、ゃだ!!!やめてっ!!!!来ないで!」 「お前らそれでも人間か!?なんでこんなことをする!?俺らが何をしたっていうんだよ!」
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