菊雅の悩み

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朝、目を覚ました俺たちは、シャワーをしてからダイニングへと行った。 キッチンには柚琉と麻兎が、仲良く朝食を作っている姿が見える。 蓮司さんはリビングで寛いでいるが、佑太さんは出来上がった料理をダイニングのテーブルへと運んでいた。 「おはよう。」 挨拶をすると、起きていたみんなから挨拶が返ってきた。 尚人と英志も起きてきたようでシャワーをしに風呂場へと行く姿が見える。 今日から講義があるけれど、気になっているのは大学内で研究をしていた研究者たちだ。 あれが全てではないだろうから、まだ大学内では研究者たちが実験を繰り返していると思う。 同じ場所は使えなくなっているから、他の場所を調べる必要もあり、責任者も知る必要がある。 尚人たちも来て、朝食を摂った俺たちは大学へ行くための準備を始めた。 「瑞樹、尚人。主要人物がまだ大学内にいるはずだから気をつけろよ。何かあったら連絡するように。」 「「わかった。」」 蓮司さんに玄関で呼び止められ、心配してくれているのは表情から伝わってきた。 雪也が俺の、英志が尚人の体内にそれぞれ入り、姿が消えると玄関を出て大学へと向かう。 大学は昨日の出来事は何もなかったかのように、通常通りだと予想した。
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