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4人で話しているとどこから出てきたのか2人の男が現れ、俺は2人が遺能者だとすぐにわかった。
俺も尚人も2人の様子を伺うようにして観察する。
「霧史と晃ってやつも遺能者なのか?助けたいってことはパートナー?ただ友達なだけ?」
菊雅が問うと2人はそわそわしながらも、目を互いに合わせ一度頷いてから小さく息を吐いた。
この2人がパートナー同士というわけではないということは捕らえられたほうが2人のパートナーと考えられるんだけど、と思いながらよく見るとこの2人はどちらもIタイプのようだ。
「捕まった2人は・・・遺能者だよ。俺たちは・・・2人の、友達。」
どこか怯えるような感じがしたこともあり、俺は2人がIタイプであることを黙っておくことにした。
それでも後で尚人にだけは2人のことを伝えるつもりだけれど、ただの友達だという2人には何かしらの事情があるのだろう。
そして今回捕らえられた遺能者たちはOタイプもIタイプもいることはわかった。
「お前らは一般人か。もし探知系の能力を持つ遺能者だったらと期待したんだけどな。そうだ、名前教えてくれ。俺は牧谷菊雅、よろしく。こっちが日向達昭、そして葛城瑞樹、赤坂尚人だ。」
「俺は壕村彰正(ほりむら あきまさ)、そしてこっちは北園鋼依(きたぞの こうえ)、よろしく。」
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