入学式

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俺も尚人も隠密の能力を使っているせいか、話を聞いていたのなら俺たちが遺能者とは言っていないため一般人だと思ったのかもしれない。 隠密の能力を使って自分たちのことを隠すのはある意味いいことだけど、どれだけ隠しても自分たちより上で情報という能力を持つ遺能者がいることだけは知っておいたほうがいいと思う。 わざわざ教えてあげることはしないけどな。 互いに名前呼びでいいということになり、名前で呼び捨てにさせてもらうことにした。 「尚人、人数増えたけど本当にKIGSISに依頼しないでいいのか?動いてくれたら心強い組織なんだよ。」 「あんなとこいいのは上だけだ。下っ端なんて依頼したところでまともに動いてくれるのは手遅れになってからだろ。依頼するっていうなら直接トップに言えなきゃ意味がない。」 今もの凄く気になることを聞いたんだが、下っ端は手遅れになってからしかまともに動いてもらえないってどういうことだ? 尚人を見ると大きくため息をついて何か考え始めた。 鋼依が言ったことは俺たちにとってはかなり重要なことになる。 「鋼依、それどういうことだ?KIGSISに依頼したことあるのか?」 菊雅に聞かれ鋼依はしまったという顔をして俯いて黙ってしまう。
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