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僕は今日、僕とは正反対の彼と喧嘩をした。
喧嘩の発端はこうだ。
僕は友達が少ない。極端に少ないと言ってもいいかもしれない。平日でも休日でも、基本的には1人で、家で本を読んでいたり、なんとなく都内へ行ったりするくらいで、あまり友達とは遊ばない。
友達と遊ぶとしても、1ヶ月に1回か2回くらいだ。
彼は友達が多い。どんな話を聞いても、友達と遊びに行った話しか聞かない。
平日でも休日でも、友達を呼べば来てくれると言い、寂しさや、孤独さのカケラもなかった。
そんな彼がある日、僕にこう言った。
「お前はさ、本当に友達がいないよな。ただの寂しいひとりぼっちじゃないか」
彼は普段から、僕に似たようなことを言っていたので、いつもなら軽く流していたのだが、今日に限っては、やけに僕の癇にさわった。簡単に言うと、むかついた。
そしてつい言ってしまった。
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