夏祭り

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皆と合流すると当然の如く、皆、固まる。藤野先輩に関しては険しい表情をしていた。 「私、笹野百合です。宜しく!」 普通の単純な男なら落ちるだろうけど、彼らはそんな男じゃない。 「笹野。お前、誰かと来てたんじゃないのか?」 「陸、知り合いなの?」 私は彼女が何者か知らないけど、この親しげに話す感じから、元カノもしく、宮城君が昔好きだった女の子じゃないかと推測する。 「ああ、まぁな・・・・・・」 言葉を濁し、彼は目を逸らす。 「百合、いい加減離せよ!」 「嫌!とき君ともっと一緒にいるの!」 離れようとしない。藤野先輩はイライラし、他のメンバーも何も言えない。思い切ってなんなのかと問えないので、さり気なく陸に問い質せば 「宮城の初カノだよ・・・」 歯に着せない言い方をしたがそれ以上は答えてくれなかった。終始べったりな彼女に苛立ちはするもお似合いだなと思ってしまった。
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