序章

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  何故か、そんな万能の彼の隣には、運動は出来るが、お馬鹿な私の幼馴染が友人だった。だから、周りの女の子よりも近い距離にいたけど、それ以上の関係にはなれず、幼馴染で友人と言うポジションからチェンジすることは出来なかった。 そんな彼が中一の時、同じクラスで過ごした私の友人をいつも気に掛けていた。その娘は、幼馴染の好きな女の子。 彼女に何かとアピールをしていたのだが、一度たりとも相手にされず、つい最近、お姉さんとお兄さんの幼馴染の人と付き合い始めた。しかし、そんなことで諦めらない幼馴染の暴走に、私と彼は頭を悩ませ、連絡を取り合っていた。  彼にとって、私は、幼馴染のお目付け役という認識をされているだろう。そして、無条件に保護対象に入る友人が羨ましく思っていた。  この夏、2年ぶりに皆で夏祭りに行った。 その時に、意中の彼と二人にきりになる機会があったのだが、その時に思い知らされたのだった。
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