夏祭り

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 ー in 夏祭り 友人の九条千雪ちゃんとその彼、藤野先輩、私の幼馴染の上条陸とその友人の宮城君と私とで来ていた。 藤野さんは恋人兼保護者として同行。勿論、陸の見張りを兼ねていた。バチバチと火花が飛び散る。他の友人、美奈、雫、桜子など今回は時間も逢わずに逢えないのだ。 非常に残念だ。 「理穂ちゃん。お待たせ!」 パタパタと走ってくる友人の千雪ちゃん。それを呆れる彼氏の藤野先輩。 「ううん。大丈夫!後、陸と宮城君達が来るのを待つだけだよ!その浴衣、可愛いね!すごく似合ってる!」 金魚に桜柄の可愛い浴衣。彼女らしさが出ている。帯の結び方も凝っている。簪を挿して、いつもより大人っぽい。 「ありがとう!理穂ちゃんの素敵だね!」 褒めてくれたのは祖母が丹精込めて縫ってくれた朝顔の柄が素敵な浴衣。 「お婆ちゃんが縫ってくれたの。気に入っているの!」 と和気あいあいとしている藤野さんも黒地の浴衣で決まっていてすごく格好良くて彼女に言う。 「藤野先輩も決まっていて、格好良くて羨ましいな。」 彼女は赤面して照れる。 「あいつら、まだ来てねーのか。相沢さんを一人にしておくなんて何考えているんだ!」 藤野先輩は不機嫌。彼曰く、彼女同様に可愛い女子高生として扱ってくれる。つい先日、ナンパされ困っている所に遭遇して助けて貰ったのが、記憶新しく、何かと気に掛けてくれる。すごくいい人なのだ。 「ごめんー!待たせて、悪かったね。陸、補習が長引きそうだから、先に行ってくれて。相沢さん達、待たせてごめんね。」 走って来た彼は何故か制服姿。だけど、格好良くてそれだけで来た甲斐があったと思えた。
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