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「経験値ゼロからスタートかぁ。楽しそうだな」
「程々によろしくお願いします」
イシくんのあの笑顔が私に向けられる。
キュンと胸を締め付ける。
そして、ドキドキと早くなる鼓動。
「オレはダンスが一番なんだ」
「うん、知ってるよ」
「そーだよな。知里ならそー言ってくれるもんな」
嬉しそうな笑顔。
その顔をみた私も笑顔になる。
「いつも傍で踊るの見てていい?」
「もちろん」
やったね。
イシくんのダンスをいつでも見れる。
特等席を手に入れた。
「あー、二人の世界を邪魔するオッサンを許してくれ」
急に現れた龍くん。
「一次会はお開きにするから。イシ、悪いけど知里を送っててくれ」
「はい。あ、龍さん……」
「何も言うな!!オレの可愛い知里を泣かせたらしばくからな」
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