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つい忘れてしまう歳の差。
たかが二つ。
されど二つ。
年下と付き合う事になるとは夢にも思わなかった。
「知里の初めては、全部オレが貰うから」
「……!?」
イシくんの経験値は、きっと私よりも高い。
ダンスのステップで私へ近づいてくるイシくん。
流れるような動きについ魅入ってしまった。
「知里の初めてはオレのモノね」
不意に触れた唇。
目の前にはイシくんの顔。
「ーー!!」
「これで三つ目の初めてゲット」
ハニカム笑顔のせい。
全て許してしまいそうになる。
「知里の初めては全部オレにちょうだい?」
「も、もう、知らない!!」
は、恥ずかしい!!
こんな甘い男、この人は誰ですかーー??
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