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ううっ、やっぱり保たないかも。
「どうしますか?」
「ああ、うん。
じゃあそれ、借りてみようかな」
「はい」
嬉しそうに笑う能登さんに僕はとうとう容量オーバーになり、その場にへたり込んでしまった。
「ごめんね、心配かけて」
「いえ。
体調、悪かったんですか?」
どうにか歩いて座った、外のベンチ。
火照った身体を冷たい風が冷やしてくれて、少しずつ冷静さを取り戻す。
「そういう訳じゃないんだけど。
そうだ、お詫びじゃないけど飲み物おごらせて?」
「あ、いえ。
別にそんな」
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