木曜日は図書室に

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「じゃあ。 ……図書館はただの口実で、ちょっとでも君と話すチャンスが欲しかったんだ、……って云ったら怒る?」 こわごわ能登さんの顔を見ると、小さく首を横に振られた。 「わ、私も、その、……嬉しかった、から」 ちょっと意外、かも。 能登さんがそんなふうに思ってるなんて。 だったら。 「じゃあさ。 ……君のことが好きなんだ、付き合ってください、っていうのは?」 今度は能登さんがこくんと頷いた。 それって。 「OKってことでいいの?」 再び、こくん。 レンズ越しに見えるのは、耳の先まで真っ赤になってる能登さん。
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