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「あの……さ、ルーカスさんのあの傷。俺のせいなんだよね……」
「そんな事はありません。あの時はあれが精一杯の治療でした」
「俺、まだ謝ってないよ……」
「しなくていいと思いますし、本人も気にしてないと思います。それに、男の勲章だとか叫んでましたから」
「うん」
「あの事はノアにも話したので知っていますが、もう治っていますし、何よりルーカス様があのご気性なので、言ったら返って気に病むかも知れません」
「誰がきに病むんだよ?奏太気にするな!そしてこれをどうにかしろ!」
「裸で何やってるんですか!ムーもベタベタだし」
「そう、それ!ちょっと見てろよ!」
そう言うと赤黒く光ったと思ったら髪までかわいている。
ムーも同じように乾かしてもらったらしく、床の水滴さえなくなっている。
「凄い……じゃなくて、何か着てください!」
「男しかいないのに……」
そう文句をいいながらも、いつの間にか持ってこられたバスローブに袖を通している。
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