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365日目。
ああ、なんてことだ。
君と出会ってちょうど一年、こんな喜ばしい日に、僕はなぜこんな薄暗い場所に閉じ込められているんだろう。
本当に陰気な所だ。
狭くてじめじめしていて、鍵がかかっていて出ようにも出られない。
冷たい鉄格子のはめられた小さな窓からは、外の景色なんて何にも見えやしない。
君と過ごしてきた月日を数えていたあのカレンダーも、ここにはない。
君と僕の軌跡であるカレンダーを、もうめくることができなくなってしまった。
なんてことだ。
こんなに悲しいことはない。
……ああ、ごめん。
勘違いしないでほしい。
君に恨み言を言うつもりはないんだ。
僕がここに連れてこられたのが君のせいだなんて、これっぽっちも思っていないよ。
どうせ君の嫉妬深い恋人の仕業だろう?
君に大きな愛情を寄せる僕のような男が君の近くにいることに焦りを覚えて、嫉妬して、僕のことを密告するなどという卑怯な真似をしたんだろう。
全く心の狭い男だね。
ねえ、君、安心してくれ。
君が僕のことを裏切ったなんて、僕は決して思っていないからね、安心してくれ。
僕ほどに君を愛する男はいないということを、聡明な君ならば理解してくれていると信じているよ。
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