第0章 彼女の心は

5/8
前へ
/29ページ
次へ
好き、好きだよ、 ずっと前から大好きだよ 何度も言いかけたその言葉 でも、どうしても言えなかった だって、あなたがわたしの友達を 好きなこと知ってるから 何度も告白して、断られては 泣きそうになって帰ってきて それでも諦めない そんなあなたのこと ますます好きになっていくんだよ でも、そんなの苦しいだけだから だから押し込んだ 押し込んで押し込んで、 違う人を好きになろうとした 友達がお似合いだよって 言ってくれた人に告白してみた ただ、あなたに振り向いてほしかった だけかもしれない でもね、苦しかった 付き合ってても楽しくなかった 会うたんびに 好きって言うたんびに あたしはどこかが崩れていく これはきっと 気持ちがないのに恋人を作った そんなバカなわたしへの罰だね
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加