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─3ヶ月前─
『ただいま~。』
私はいつもの様に家に帰った。
『おかえり。お母さん今日友達の家行くから、みずほも一緒に行くで~。』
『えぇ~。みずほ今日借りて来たDVD見るつもりやってんけど!!!』
『早く着替えやぁ~。』
お母さんに軽くスルーされイヤイヤ着替えた
『ここがお母さんの友達の家?』
私は呆然としながらお母さんに聞いた。
『うん。でっかいやろ?』
確かに…でかい。
お母さんにこんな金持ちの友達がいたなんて少しびっくりした。
家のチャイムを押すと“ピンポーン”という音が鳴り大きな玄関のドアから綺麗な女の人が出てきた。
『ようこそ♪』
『咲子~!!!』
私の目の前でお母さんと咲子さん?が久々の再会みたいに抱き合っている。
『蒼依咲子お母さんの高校の同級生。』
『どうも……。』
私は小さくお辞儀した。
『はじめまして。みずほちゃん中2よね?』
『はい…。』
『じゃあ涼と拓と同じね。』
涼?拓?
『さぁ中に入って♪』
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