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「イノダ隊長、星の地表から採取した土を検査した結果、地球の砂糖にかなり近い成分であることが判明しました。毒素、有害な菌などは含まれていません」
「やはりか。どれどれ」
イノダは部下が持っている容器から少し黄色掛かった白色の星土をひとつまみ取り、口に運んだ。
「これは……!」
舌に乗せた瞬間、サッと溶けて口の中に上品な甘みが広がる。
単なる調味料の砂糖ではなく、それだけでも十分に食べられるような、完成された味。
イノダは地球で食べた高級砂糖の和三盆をイメージした。
「これはすごい。あの星が丸ごとこれでできているのか」
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