無題「閂」1

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燦々と酸性雨射って、散々 ぎらぎら、両足、群がった見物客 眼が渇いて、乾いて、変わったのさ 「双眼鏡を、呉れ」 異国の興ざめ、つんざいた 憐憫と乗る雑音 脆弱って、頷いても、うんざり のたうつ喧騒へ吹っ掛けるおれの眩暈 喫い飽きたフィルタアちぎって 風と売る灰と燃す人生 嗤った奴から、死んでいくんだろ 乾々照りなら牢獄さ、嗚呼! 咽越しならとうに 嗄れちまってました
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