第2章

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「…美夜子、分かってるよな?」 「…うん。」 そして、輝に逆らえないのはあたしも同じこと。 あの日、輝に"救われた"あたしに求められたのは、決して輝の元から離れないことだった。 ガチャ… 輝が出ていくとともに、鍵のかけられたドア。 はっきり言って、輝はあたしを信じていない。 あたしが輝から逃げられないと知っていながら、こうしてあたしを閉じ込める。 …輝の元から逃げ出したところで、捕まえられるのは確実なのに。
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