『存在』

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ユキ「なんだぁ…和かぁ~驚いたじゃん」 和「急にごめんッ…今日泊まってもいい?」 あたしに寄り添って頼んでくるわがままな和。 ユキ「いいけど…」 和「ありがと♪」 和が家に泊まることは、別に珍しいことではない。 最近はよく家に来て勝手に寝てたりもするから… 和「ユキ~お腹空いた~!!なんか作って?」 ユキ「何もないんだけど…おにぎりなら作れるよ?みそ汁もあるし」 和「それでい~♪」 和はあたしより年上のくせに、まだまだ全然子供。 やんちゃな奴だし、わがままだし甘えん坊だし? 和と出会ったのは、去年のあたしの誕生日の日だった。友達が祝ってくれて、その中に和もいた。 和があたしに"好き"って言ってくれて付き合うようになった。 和は恥ずかしがり屋さんだから、いつも言葉が足りなくて何を伝えたいのかわからない時が多い。 そんなところも、『いいな~』って思う。 あたしが好きになった人だから、嫌なところがあっても関係ない。 和はいい奴だから嫌なところなんてないんだけど。 ・
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