アームジュエルと召喚獣

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始業式の翌日。 当校した新入生は皆、グラウンドに集められていた。 クラス毎に別れ、座っている。 目の前には2人の教師。 1人はバルガン・ユースプ大佐。 もう1人は恐らく1-2の教師。 小麦色の肌に、ド派手な茶髪。 薄いブラウスは大きめの胸を強調し、腰に巻いたベージュのカーディガンが短めの赤チェックのスカートを覆っている。 靴下はダルダルにたるみ、靴はボロボロのローファー。 ギャルとしか例えようがない。 そのギャルがマイクを持つ。 〔1組のみんな、初めまして。私はミキ・トリムクロス。2組の担任で、1年生の副責任者です。〕 甘ったるい声で短めに挨拶をし、バルガンにマイクを渡す。 〔バルガン・ユースプです。1組の担任で、本日の合同訓練を担当します。よろしく。〕 さっそくだが、これを。と、生徒達に教師2人が灰色に透ける拳大の結晶を配る。 〔今配ったのは、『アームジュエル』と言う。諸君らの今後の武器となる。それを魔法陣ページに乗せるんだ。〕 (アームジュエルか...。) 言われた通りに魔導書の魔法陣ページに乗せる。 すると、灰色の結晶はスゥっと魔導書に吸い込まれ、そこに魔法陣が浮かび上がった。 〔それがアームジュエルの魔法陣。そこから異空間にアクセスし、武器を取り出せる。〕 そして今度はこれ、と、濃い緑の結晶を配った。 〔それは『召喚石』。召喚獣を迎える為の石だ。これも魔法陣ページに載せてくれ。〕 同じ様に、召喚石も魔導書に吸い込まれ、魔法陣が浮かぶ。 〔そこに魔力を込めれば、召喚獣がやって来る。〕 実際にやってみてもらう。 バルガンがそう言うと、ミキ・トリムクロスがホワイトボードを持ってくる。 そこには大きなトーナメント表。 〔これより、クラス対抗マッチを開催する!!!〕
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