2人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
始業式の翌日。
当校した新入生は皆、グラウンドに集められていた。
クラス毎に別れ、座っている。
目の前には2人の教師。
1人はバルガン・ユースプ大佐。
もう1人は恐らく1-2の教師。
小麦色の肌に、ド派手な茶髪。
薄いブラウスは大きめの胸を強調し、腰に巻いたベージュのカーディガンが短めの赤チェックのスカートを覆っている。
靴下はダルダルにたるみ、靴はボロボロのローファー。
ギャルとしか例えようがない。
そのギャルがマイクを持つ。
〔1組のみんな、初めまして。私はミキ・トリムクロス。2組の担任で、1年生の副責任者です。〕
甘ったるい声で短めに挨拶をし、バルガンにマイクを渡す。
〔バルガン・ユースプです。1組の担任で、本日の合同訓練を担当します。よろしく。〕
さっそくだが、これを。と、生徒達に教師2人が灰色に透ける拳大の結晶を配る。
〔今配ったのは、『アームジュエル』と言う。諸君らの今後の武器となる。それを魔法陣ページに乗せるんだ。〕
(アームジュエルか...。)
言われた通りに魔導書の魔法陣ページに乗せる。
すると、灰色の結晶はスゥっと魔導書に吸い込まれ、そこに魔法陣が浮かび上がった。
〔それがアームジュエルの魔法陣。そこから異空間にアクセスし、武器を取り出せる。〕
そして今度はこれ、と、濃い緑の結晶を配った。
〔それは『召喚石』。召喚獣を迎える為の石だ。これも魔法陣ページに載せてくれ。〕
同じ様に、召喚石も魔導書に吸い込まれ、魔法陣が浮かぶ。
〔そこに魔力を込めれば、召喚獣がやって来る。〕
実際にやってみてもらう。
バルガンがそう言うと、ミキ・トリムクロスがホワイトボードを持ってくる。
そこには大きなトーナメント表。
〔これより、クラス対抗マッチを開催する!!!〕
最初のコメントを投稿しよう!