その2

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勝手に出鼻を挫かれた思いで気分もだだ下がりだったが、研修担当のY氏に引き連れられ、私たちは研修室に入った。 最初はお決まりの自己紹介だった。 自己紹介によると、 1号32歳 2号34歳 青年26歳 3号40歳 ということがわかった。 (やっぱり皆おっさんやないかい、、、。あの年齢不詳の青年は26歳か、、、。歳が近いけどナシやなぁ、、、。) 失礼ながら私はこのような事を考えていた。 (でも1番歳上の人ええ声してるなぁ。) ぼーっとしながらそう思っていた。 しかしその程度の印象だっただけで、後はとりわけ惹かれるものがなかった。 というより、おじさん過ぎたので、この時の私の頭の中から恋愛は完全にシャットアウトしてた。 (仕事しに来たんやしな。仲良くなれる気もせぇへんし、職場の人とは割り切った関係でいよう。) そう心に誓ったのを今でも覚えている。
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