その2

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自己紹介の後は手続きやらなんやら、細々とした作業が多く、仕事という仕事をすることもなくお昼を迎えた。 私はバイト生の1番歳が近い女の子と当然のように2人で食べるつもりでいた。 しかし、リーダー気質1号が、 「皆でご飯行きません?」 と、言ったのだった。 (ええ?!なんでやねーん!大人数とかだるぅぅぅ) こう思っていたのが顔に表れていたのか、 「しろくまさんもどうです?」 1号はわざわざ名指しで聞いてきたのだった。 「、、、。じゃあ、行きます。」 NOと言えない日本人、いやわが県民が断れるわけがなかった。 一同で向かったのは近くの食事処。 どうやらワンコインで食事ができるようだ。 「皆さん決めましたか?」 さわやかおじさん、どうやらこの人が今後も仕切るようだ。 (リーダー気質やなぁ。まぁ楽やからええか。) こんなことを考えていたら1人を除き、皆オムライスになった。 そうこをしてるうちに注文した品が届き、食事をし始めた。 「彼氏いるんですかー?」 「はいっいます!長いんですよぉー。」 「えー!いいですねー。素敵ですー!」 など、私は隣の女の子と女子トーーークをしていた。 その一方で目の前のおっさんはというと、、、 パクパクパク、モグモクモグ、ゴクゴク。 (しゃべらんのかい!!!!!) 咀嚼音と私たちの話し声が響くだけだった。 たしかに小学生の頃とか小さい頃とか、 「たべてるときはおともだちとおはなしをしたらだめです」 と、しつけられたかもしれない。 でもそんなに忠実に守らなくてもいいジャマイカ、、、と、思わずにはいられなかった。 大人数で食事をとった意義が何も感じられない時間となった。 (やっぱりおもんないわーーー。どないしよ!) この気持ちだけが強く胸に刻まれ、昼休みを終えることとなった。
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