理系女と幸福論

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彼女は片霧と名のり何故、突然現れたかを説明し始めた。 「空間は歪むの、その歪んだ空間を離散的に……」 「えぇ」 「つまり私達の存在は確率的であやふや、なのそれを利用して……」 「片霧、何時まで喋っている?挨拶しなさい」 いつの間にか担任が来て彼女を呼んだ。どうやら普通の転校生らしい。 片霧は普通に挨拶をして席に戻って来た。 「ごめんね、少しトンでも科学を混ぜたけど、重力によって空間が歪むのと、量子力学の説明をしたかったけど私でも難しいから物理はこれくらいにして。iPS細胞の今後について貴女はどう思う?」 「あ、有名な……有名な……」 困った、名前くらいしか知らない、片霧の話に合わせられない。 「うーん、これも難しそうね。なら京については?」 「知っているスパコンのことね」 「そう、でも、やはり、物だけあっても駄目ね、優れたプログラマーが居ないとダメらしいわね。それに天河二号に性能が劣るのが残念」 「…………」 私のこれからの学校生活はどうなるのだろうか?
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