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ドサ
「つい・・た。」ふらっ
「おい、イシュリアしっかりしろ!!」
パシッ
「ってなんだ!?」
(イシュリアに触んないでくれる?)
「なんだお前!」「白蛇!?」
(魔力消費が激しいから下手に動かすと危険なの触るな。)
バチバチと火花が散りそうなので起き上がる。
「二人ともっ大丈夫少しふらついただけ。落ち着いて。」
姿勢が保てず手すりにつかまる。
「無理をするな此処に座って休め。」
そう言って支えながら椅子に案内してくれた。
「ありがとうございます。」
「礼は不要だ、助けて貰い感謝する。」
頭を下げた青年は私と同じ黒髪で年は同じくらいだろう。
「いえ、ただ此処に運んだだけですから。」
「謙遜するな、二人抱えて飛べる魔力コントロールといい、見えはしなかったが先程の魔法もお前だろう。それに言語を話す使い魔とも友好関係が出来てお前は凄い。」
そう言いキラキラした眼で見つめてくる。
「ほっ褒めても何もないです!!!」
言い返したが顔が熱い。
「あっすまない。つい本当のことを。」
ガシ
「おいっ何仲良く話しているんだ俺も混ぜろ。」
(何々?楽しそうダネ。)
「えっいやそういう。」
タタッ
「皆さん怪我はありませんか?簡易であれば此処で治療させて頂きます。」
「救護班か、俺達は擦り傷だけだから問題ない。こいつを休ませてくれ、魔力枯渇で動けないんだ。」
「分かりました。失礼このまま運ばせて頂きます。」
「えっあっはい。」
「後で迎えに行く。とっとと回復してこい。」
「うん、また後でね。」
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