出逢いは不機嫌

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「あ!鬼武隊長!!」 「なに!まさか!?」 小笠原は歓喜の悲鳴を上げ、 近衛隊の男は正真正銘の恐怖の悲鳴を上げた。 それもそのはず、小笠原と近衛隊が押し問答を始めてきっかり5分後。 鬼武はその有り得ない速さで、2人の間に割って入ったからだった。 「何がまさかだ? お前は近衛隊の副隊長だな? 隊長はどうした?」 鬼武はこれ以上ないというくらいの不機嫌な声で、近衛隊副隊長に質問した。 「ハッ!我々の隊長は近衛隊本部で指揮命令を──」 「弾の飛んでこない場所で、結構なご身分だな。 お前たちの隊長の代わりに俺達が加勢してやる。 お前たちは後方に下がっていろ」
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