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放課後何処かに遊びに行くだとか、友達と一緒にテスト勉強だとか、そういった事は一度もした事が無く。
同級生の輪から何歩もはみ出したダサさは、悪い意味で目立っていて、何処にもおさまる事が出来ない浮き草具合はとても生きづらかった。
年上の女性からの評価は「真面目ないい子」という風に高かったが…
正直たいして交流もない近所の年寄りからの評価より、学校で普通に生活が送れる程度に同世代からの評価が欲しい年頃で。
「いい子」という単語が褒め言葉だと受け取れない程度に私の心は暗く、同級生からは「箱入り」と馬鹿にされていた。
馬鹿にされるだけなら聞き流す事も出来たが、それがイジメに発展するのはとても簡単で。
どうして、こんな目にあわなくてはいけないんだろうと、いつも不本意に思っていた。
私だって流行りのメイクがしたかった。
ファッションだって上から下まで親から買い与えられた物を身に着けるのではなく、自分でバイトをして稼いだお金で好きなブランドのサイケな服が着たかった。
好き好んで地味になった訳ではないのに…
私はこの親のもとに生まれた限りは、一生地味に生きることしか許されないのだと知っていて総てが煩わしかった。
煩わしい親は私の人生総てを狂わせてくれる。
「立派な大人として早く自立して欲しい」
それが両親の口癖だったが、私のそれを阻んでいたのは口にしていた本人たちだ。
行きたい大学が県外にあった。
推薦も貰えるという話だった。
しかし、親からは県外に出ることは許されず、学費も出すのだから自宅から通える場所を選べと、地元のどうでもいい大学に進んだ。
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