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私には可愛い娘が居る。
今年で5歳になる。
娘の母親(私の女房)は、病気がちだった為 娘を産んで直ぐに旅立ってしまった。
娘は可哀想に…
母親の顔も知らないで…
私は男手一つで娘を育ててるが、やはり女の子には母親が必要だろうっと感じる時がある。
料理をするのも一苦労だ。
若い頃にしてこなかった為、卵焼きを焼けば何時も焦げてしまう。
でも娘は、小さな口にいっぱいに含ませては、美味しい♪っと笑ってくれる。
何て嬉しい言葉なんだろう。
普通、焦げた物何て美味しいはずが無い。
なのに、こん何 暖かい言葉をくれるなんて。
母さん(女房)。君の娘は本当に良い子だよ。私も料理を頑張って本当に美味しい物を娘に食べさせてあげれる様に努力するから見守っていてくれ。
「パパ…これ、あげる！何時も、ありがとう♪」
そう言って娘が私にくれたのは、一粒のキャンディだった。
小さな手でキャンディをくれた娘の顔はニッコリと太陽の様に明るい笑顔だった。
ありがとう。ありがとう。
私はキャンディごと娘を抱きしめ何度もお礼を言った。涙を流し。
その後、娘が私の口にキャンディを入れてくれた。
「美味しい？」
「あぁ…世界一美味しいよ♪」
私の御馳走は娘がくれたキャンディだ。
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