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天神の森の階段に行くと、あちこちで甘い声が聞こえていた。
「…………」
征響は正面だけを見て歩いているが、俺は横を見てしまった。
「印貢、階段だけ見て歩け」
倉吉に、後ろから顔の位置を訂正される。
来た時のカップルが、まだいるのか、少し気になっただけだ。
チラ見でしかないが、まだしていた。
階段を登りきると、俺は自分の部屋に帰った。
俺は部屋で、藤原の撮った映像を、野中に送信していた。
野中は、データをまとめてくれるという。
畳に寝転ぶと、ホーから連絡があり、左々を生きたまま移送できると連絡があった。
殺戮花嫁も、一緒に連れて行ってくれるらしい。
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