第一章 消える景色

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 漢方薬局は、後ろに三階建ての倉庫を持ち、そこに工場のようなものも併設していた。 漢方の簡単な調合もここでしている。  湯沢の家は、この参道で漬物をするのは止め販売だけにし、 工場は別の土地に建てていた。 この参道は、参拝客が多く、運搬が大変なのだ。 「湯沢、兄貴は工場の方か?両親は駅前店だろ?一人なら、俺の家の庭でサッカーやろうぜ」
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