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俺は、倉庫の三階に住んでいる。
ほぼ一人暮らしであるので、最近まで気ままに生活していた。
でも、サッカーをするようになって、随分と母屋に行くようになった。
母屋は、生活道路を隔てて向かい側になる。
「いいよ。練習しよう」
真面目な湯川は、練習も勉強も手を抜くことがない。
母屋の庭で練習していると、玄関に誰かが訪ねてきていた。
「季子さん、お客さんですよ」
玄関のチャイムは、漢方薬局の方でも分かるようになっている。
でも、誰も来ないので、俺が玄関に出てみた。
「どなたですか?」
玄関を開くと、参道の旅館で働く奥さんが来ていた。
やはり、季子を呼んだ方がいいのかと、玄関の電話を手に取ると、
湯川が来て丁寧に挨拶していた。
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