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「どうしたの?征響?」
俺がきょとんとしていると、征響まで俺の顔をタオルで拭いていた。
そうか、俺が泣いていたのが、あんなに遠くから見えたのか。
「撃たれた中学生が……」
「須賀か……知っているよ。俺にも連絡が入って今から行くところだよ」
征響たちは、連絡を受けて、練習を早く切り上げてきたという。
「残念で悔しいよ……」
征響は、部屋に鞄を置くと又玄関にやってきた。
「弘武も制服に着替えろ。湯沢も着替えて来い、一緒に行こう。
佳親はもう行っているらしい」
制服に着替えるのか。
でも、久芳の母屋で狙撃されてしまったのだ、正式な服装で挨拶したほうがいい。
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