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廃墟の映像を相澤に送ってみると、後は警察に任せるようにと、いつもの回答がきた。
この標本は、犯罪では問えないであろう。
ビンの子供は、皆、生まれても生きる事ができなかった。
無理な進化は滅びるということなのか。
藤原は、ビンを一つ一つ取っては、丁寧に映像で記録を残していた。
何に使用するのか分からないが、先ほどの壁の資料と合わせると、
何か分かりそうな気もする。
後で、藤原の携帯電話から自分の端末に、勝手に送信しておこう。
「印貢先輩、標本ってこれだけでしょうか?」
俺は、他の壁は殴りたくない。
壁にバツをつけ、名護に殴れと指で合図してみると、藤原が殴ってくれた。
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