第十四章 空き地の空(あきちのそら)

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 俺は隠し持っていた爆薬を壁に仕掛けると、静かに爆破させ、壁を外した。 「爆弾を、いつも持ち運んでいるのですか?」 「戦闘用だよ。手ぶらで左々に会いに来られないよね」  たいした威力はないが、 前回、老人ホームで閉じ込められて左々と出会ったので、 教訓として出られる方法を検討していた。
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