213人が本棚に入れています
本棚に追加
倒した壁の中には、本当の手術室があった。
しかし、何の手術であったのか、大工道具のような物も多かった。
いいや、手術室というよりも、拷問室であった。
「まあ、これは、意味はないよね」
見てはみたが、拷問室であったのならば、それはそれでいい。
「では帰ろう」
ここで何があったのか、だいたいは想像できた。
「名護。今度、母さんの墓参りに行くからさ、一緒に行くか?」
深い意味はないが、魚料理のおいしい土地なので、エビフライを食べさせたい。
巨大な伊勢海老でフライになっていて、結構おいしい。
「……いいのですか?」
「うん、俺の四区の対なのだろ。母さんに紹介したいしね」
そこに藤原が入ってくると、固まっていた。
拷問道具に固まったのではなく、俺のセリフに固まったらしい。
最初のコメントを投稿しよう!