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部屋を見つめる藤原を、俺はそっと外に出した。
「藤原、俺を見て。俺は、誰?」
「お姫様」
藤原は大丈夫のようなので、俺は、名護の横に行こうとした。
「冗談だって。ちょっと、考えていただけだよ。
もしかして、この建物も、俺達を待っていただけかな。出ると、崩れるとか……」
今回のもう一つの怖さは、
メッセージというのは、伝わると壊れるという事であった。
「名護、逃げるぞ!」
メッセージは全て読んだ気がする。
では、急いで逃げなくてはいけないか。
藤原と名護と、俺が急いで建物の外に出ると、征響が不思議そうな顔をしていた。
俺は、秋里と倉吉の姿を確認すると、一息つく。
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