人生最悪な夜

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「もう嫌……死にたい」   胃から送られてくる酸っぱいヤツと戦いながら、私は自己嫌悪と共にベットに横たわっていた。 短大を卒業して要領よく外資系の企業に入社。 日々の仕事を適当にこなし、ありきたりだが幸せな生活を謳歌していた、アラサー28歳。   そんな普通の私がこともあろうか、全裸のまま美少年の前でゲロを吐いてしまいました。 しかも彼は嫌な顔一つせずに、私がリバースした物の後始末までしてくれた。   そして現在は具合の悪い私の為に、甲斐甲斐しく二日酔いの薬を買いに出てくれている。 無理やりこの鬼畜女に喰われたというのに……そう考えると罪の意識が、急激に胸の中で膨らんでゆく。
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