博多女の心意気

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「これが貴女の出した答え、ということですね? 後悔することになりますよ」 「そうしたくないから、この選択を選んだんです」   私は素早く席から腰を上げると、びしょ濡れの最低弁護士を見下ろした。 そして軽く頭を下げると ”ごちそうさまでした” といってレストランをあとにした。   以上回想終了――その時丁度よく電車が駅に到着した。 ああ、沈んだ心のせいで、まるで足枷をされたみたいに体が重い。 重い心とは別に単純に太っただけ、っていう意見もあるけど……。   いやいや、いまはそんなお気楽なことを考えている場合じゃないのよっ!  はあ、これからどうしよう……私はがっくりと肩を落とすと、青(仮名)の待つマンションへと歩みを進めた 。
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