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「責任取ってよ」
あの子はさっきそういっていた。この場合、責任ってどう取れば良いんだろう?
男なら結婚でもするんだろうけど……でも私は女でしかもごく普通のOL。
あの子を養うにはちょっと先立つものが……。
「はあ……」
私は胃酸と共に酸っぱい吐息を漏らした。
一体どうしてこんなことに? 考えるまでもない。原因は分りきっている。
そうよ、全てはあの野郎のせいだっ!
瞼を閉じると、あのすました憎たらしい顔が浮かんでくる。
そう、ことの発端は同期の清水有紀と社食で昼食を摂っている時に起こったのだ。
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