俗物な私

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ましてや無理やりヤッちゃったなんて……イケイケの有紀だって流石に引くはずだ。 っていうか自分自身でもドン引き中です。 「ああっ! あんたもしかして、失恋で自暴自棄にでもなって、若い子でも引きずり込んでんじゃないでしょうね?」   はい、有紀ちゃんビンゴっ! っていうか、めっちゃ恐っ!  一体なんなの? その驚くべき勘の鋭さはっ! 「なにバカなこといってんのよ。んな訳ないでしょ」 「そりゃそうよねえ。流石にそれはないか」 冷静を装いながら答えると、有紀は苦笑いを浮かべながら納得してくれた。 ごめん、親友。嘘つきな私をどうか許してっ!  心の中で懺悔しながら、私はお茶碗片手にサバ味噌に箸を伸ばした。
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